
今回は、バンドレコーディングの話です。
本チャンのレコーディングって、
一体何回プレイするの、って思ったことないですか。
実際、私も最初のレコーディングを行ったとき、
(もちろんPONYCANYONでディレクター見習いとして
先輩のレコーディングに立ち会った、ずっと昔の話です)
あまりの速さに驚いたことがあります。
まず、音決めに1時間はかけます。
その場で指示するのはディレクターではなくて、
エンジニアで、彼が調整卓の前に立って
「次はドラム」とか「次はベースさんお願いします」とか、
そんな調子で音を決めている状態が
長く続くのです。
こんなに時間をかけるのか。
レコードの音のよさは、こうした調整の時間に
あるのかと感心しました。
そして、音出し。
ミュージシャンたちはその場で配られた
譜面で演奏をはじめます。
その場で配られるというところがポイントです。
彼らは事前に譜面を見て
勉強してくるわけではないのです。
すべてがその場、その場の対処となります。
音が出ます。
ちなみに、指揮者はいません。
ドラム、ベース、ギター、キーボードという
4人編成であることが多くて、
指揮者なんかいらないというのが現場の雰囲気でした。
音が出ると、驚きます。
最初の演奏ですでに完成の域に達しているからです。
学生バンドあがりの私には、
この初見(しょけん/はじめて譜面を見て演奏すること)
で演奏するという能力に舌を巻いた記憶があります。
やはりスタジオミュージシャンってすごいんです。
「それじゃ、一度、まわしてみましょう」
とエンジニアが言います。
これはレコーディングしてみようという合図です。
何をまわすって、テープかHD(ハードディスク、今ならプロツールスが主ですね。スタジオにもプロツールスは99%入り込んでいます。だからみなさんがDTMを勉強するなら、プロツールスからはじめるというのがいいでしょう)
よほどのことがないと、この段階で、
演奏は完璧という感じになります。
今レコーディングした音をみんなで聴きます。
すると、各プレイヤーに改善点を見つけるらしく、
再度レコーディングということに。
私としては、この段階で満足ということが多いので、
プレイヤーの方々の音楽に対する聴く耳の鋭さに、
何度も驚いた経験があります。
3回目のレコーディング。
それをみんなで聞いて、手直しをするミュージシャンが
いれば、そこでやります。
もしプロデューサーやディレクターが
何か問題があると感じたときのみ、再度レコーディング。
それで終了ということになります。
音決めに1時間。実際のレコーディングに
1時間というところでしょうか。
これも優秀なミュージシャンが集まってできる
作業だと思いませんか?
次回は、録音機材について書いてみましょう。
お楽しみに。
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19 Sep 2008 / プロデュース
Posted by hajima @ 11:13 AM
