• 16 May 2009 /  プロデュース



    バウンスという言葉は、
    歌を歌っているだけだとなかなか巡り合えない言葉です。
    DTM(デスクトップ・ミュージック)の世界では
    普通に使われる言葉ですが、歌う人にとって関係があるとすれば、
    レコーディングの最中、
    「さあ、歌を入れる前にバウンスするから、ちょっと待って」
    と言われるくらいでしょう。

    作業を見ていれば、
    エンジニアかプロデューサーがコンピュータを動かしながら
    何やら一音一音確認しているのを見るくらいで、
    退屈な待ち時間になります。

    バウンスとは、DTMの世界では
    CPUを稼ぐためにとても大切な時間なのです。

    もうすこし説明します。
    コンピュータで音楽を制作する場合、
    必ず登場するのがMIDI(ミディ)。
    ピアノやベース、ドラムやストリングスという音源に対して、
    何小節目にドの音を二拍演奏しなさいというような
    命令を出すのがこのMIDIです。
    このMIDIがあるからDTMが発達したわけで、
    今のJ-popにおいて、これがなかったらCDは出来ない
    といわれるくらい、使われています。
    MIDIは他に音の強弱やビブラートや音色の切り替えなど、
    さまざまな動作を命令します。

    便利なMIDIですが、コンピュータの動力であるCPUを
    とても使うために、楽器を多く使うセッションになると、
    動きが鈍くなったり、モニターが動かなくなったり、
    録音ができなくなります。

    歌を入れる前にバウンスするから、ちょっと待ってと言われたのは、
    CPUがいっぱいになったから。
    それを録音できるようにするには、MIDI形式からAUDIO形式に
    変換しなければなりません。
    さっき、エンジニアやプロデューサーが
    コンピュータの前で一音一音確認していたのは
    MIDIをAUDIOに変換していたのですね。

    このAUDIOに変換するときに、通常、
    ヘッドアンプなどを間に入れて、音色を調整することが多いです。
    わたしなどドラムやベースはほとんどニーヴのヘッドアンプを
    挿入して音色を整えます。
    そうすることでデジタル臭いサウンドをアナログ色の
    強いサウンドに変えることができるからです。
    この辺になると各プロデューサーや
    エンジニアのマル秘技がたくさんあるはずですし、
    そこがサウンド作りの秘密になるでしょう。

    次回はもうすこし詳しくバウンスに関してお話しますね。



    Posted by hajima @ 11:22 AM

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