バウンスという言葉は、
歌を歌っているだけだとなかなか巡り合えない言葉です。
DTM(デスクトップ・ミュージック)の世界では
普通に使われる言葉ですが、歌う人にとって関係があるとすれば、
レコーディングの最中、
「さあ、歌を入れる前にバウンスするから、ちょっと待って」
と言われるくらいでしょう。
作業を見ていれば、
エンジニアかプロデューサーがコンピュータを動かしながら
何やら一音一音確認しているのを見るくらいで、
退屈な待ち時間になります。
バウンスとは、DTMの世界では
CPUを稼ぐためにとても大切な時間なのです。
もうすこし説明します。
コンピュータで音楽を制作する場合、
必ず登場するのがMIDI(ミディ)。
ピアノやベース、ドラムやストリングスという音源に対して、
何小節目にドの音を二拍演奏しなさいというような
命令を出すのがこのMIDIです。
このMIDIがあるからDTMが発達したわけで、
今のJ-popにおいて、これがなかったらCDは出来ない
といわれるくらい、使われています。
MIDIは他に音の強弱やビブラートや音色の切り替えなど、
さまざまな動作を命令します。
便利なMIDIですが、コンピュータの動力であるCPUを
とても使うために、楽器を多く使うセッションになると、
動きが鈍くなったり、モニターが動かなくなったり、
録音ができなくなります。
歌を入れる前にバウンスするから、ちょっと待ってと言われたのは、
CPUがいっぱいになったから。
それを録音できるようにするには、MIDI形式からAUDIO形式に
変換しなければなりません。
さっき、エンジニアやプロデューサーが
コンピュータの前で一音一音確認していたのは
MIDIをAUDIOに変換していたのですね。
このAUDIOに変換するときに、通常、
ヘッドアンプなどを間に入れて、音色を調整することが多いです。
わたしなどドラムやベースはほとんどニーヴのヘッドアンプを
挿入して音色を整えます。
そうすることでデジタル臭いサウンドをアナログ色の
強いサウンドに変えることができるからです。
この辺になると各プロデューサーや
エンジニアのマル秘技がたくさんあるはずですし、
そこがサウンド作りの秘密になるでしょう。
次回はもうすこし詳しくバウンスに関してお話しますね。
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16 May 2009 / プロデュース
Posted by hajima @ 11:22 AM
