• 09 Apr 2009 /  プロデュース



    実際に音楽プロデューサーと
    A&Rの仕事は別ものです。

    まず音楽プロデューサーの仕事を
    列挙してみましょう。

    レコード会社のA&Rの要請で曲を書きます。
    書いた作品がレコード会社やプロダクションの
    担当者とアーティストと含めて評価されれば、
    作曲家としてのあなたの仕事は終わりです。

    あなたが曲を書かない場合もあります。
    誰かが書いた曲を編曲する仕事です。

    その場合、まず、
    アーティストとの打ち合わせが最初です。
    もちろんA&Rを含めての打ち合わせとなります。

    どんな方向のアレンジにしたらいいのか。
    あなたの好みよりもアーティストの考え、
    担当A&Rの考えが優先です。

    そういえばJUJUの「やさしさで溢れるように」
    (2009年2月11日)は興味深い作品です。

    JUJUといえばニューヨーク在住、
    R&Bシンガーというイメージが強かったのに、
    この作品はどうしたわけか、
    ロックテイストに仕上がっています。

    メロディだけ分解して聞いてください。
    今までのR&Bテイストのアレンジで十分なりたつでしょう。
    スタッフに亀田誠治が入っています。
    作曲にも参加していますね。
    亀田さんはR&Bも編曲するけれど、
    基本はロックでしょう。
    ロックの亀田さんを起用しての「やさしさで溢れるように」です。

    たぶん制作現場では、
    今までのJUJUにはない一皮むけたJUJUをどう作るか
    という検討がなされ、それではR&Bでアレンジしよう
    と思っていた楽曲を、ロックテイストにしようと
    誰かが提案したのでしょう。
    これはあくまでも、私の勝手な想像ですよ。
    こうしたことを中核で戦略を練るのが
    A&Rと音楽プロデューサーです。

    音楽プロデューサーはそうした戦略を理解して、
    実際のレコーディングを開始します。
    あらかじめ押さえられたスタジオに行って
    トラック(カラオケ)制作をします。
    リズムを打ちこみ、コードをつけて、演奏してゆきます。
    必要ならギタリストを呼んで、ソロをお願いします。
    最近はコーラスをアーティスト自身がすることが多いので、
    そうした譜面の制作をします。

    わたしのところに音楽プロデューサー志望の
    方々から、譜面は書けたほうが
    いいですかという質問が多くきます。
    書けたほうがいいにきまっています。
    特に音楽プロデューサーは。

    他人と仕事をすることが多いので、
    言葉で音を指定するのは時間がかかりすぎるのです。
    譜面が書けないで、音楽プロデューサーを目指している方。
    がんばりましょう。

    アーティストの歌をレコーディングします。
    これはA&Rにゆだねられることが多いようです。

    そのあと、ミックスダウンをします。
    これはCD制作では重要な過程で、
    見過ごされがちな部分ですが、
    実際はこの技量がヒットするしないで大きな部分をしめます。

    この作業は専門的なので、
    プロデューサーが自分ですることもありますが、
    専門のエンジニアにゆだねられることが多いです。

    こうした過程の全部において、指揮し、
    手をくだすのが、音楽プロデューサーです。
    音楽を知っていなければなりたたない商売
    だということがわかるはずです。

    さて、次回はA&Rの仕事をざっと説明しますね。
    お楽しみに。

    *上の写真はJUJUの「やさしさで溢れるように」
    制作的に良くできた作品です。一聴を薦めます。

    Posted by hajima @ 10:10 AM

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