外部プロデューサーに主流がシフトしているのは、
ひとつの傾向です。
しかし、ジャニーズなど、内部のプロデューサーが
音楽をハンドリングしているという会社もあります。
ある完成モデルを描きながら、
その完成モデルに近い作品を、外部の作家から集める
いう制作方針です。
実績を出しているところは、
自分のもっている成功モデルを追い求める
ということです。
ジャニーズに関していえば、
時代がHiphopに傾こうと
バンドブームに行こうと、
その根っこにあるメロディは歌謡曲で、
覚えやすいメロディとキャッチーな詞がポイントだと
シンプルに考えています。
年に数回、わたしはジャニーズの
コンサートを見させてもらいますが、
ジャニーズが楽曲制作に求めるのは、ヒット曲です。
タレントパワーはもともとあるので、
それを増幅するヒット曲を要求します。
つまり、発売する前からこのアーティストは
これくらい売れると数字が読めている。
Aというアーティストは5万枚。Bは4万枚。Cが3万枚。
ならAとBとCをグループにすれば12万枚は行くだろう
という計算があります。
だから、新しく作られた曲は、
12万枚が最低ラインで、すくなくとも12万枚以上売れないと、
制作は評価されないのです。
ジャニーズ以外のレコード会社が新人を扱う場合は、
この基礎票がありません。
才能はあるんだけど、良い曲なんだけど、
どれくらい最初にCDを印刷したらいいか見当がつかない。
これでは商売にもなったものではないので、
最近はインディーズデビューが
アーティストの価値を決める大きなポイントになっています。
インディーズでデビューしたとき、
1万枚売れたとか、2万枚売れたとか、
そうしたデーターになるのです。
インディーズで1万売れたのなら、
メジャーがそれに1億だせば10万になるのだなというような
計算を、メジャーのA&Rのひとたちはするでしょう。
インディーで1000枚売れたんですけどと言えば、
「もうすこしがんばってからこちらへ来てよ」
というような防御壁にもなるわけです。
この壁の厚さがイコール、A&Rです。
例えば2000枚しかいっていないけれど、
どこのプロデューサーと組ませれば
20000枚行く可能性があるとか、
1万超えているけれど、
どうもウチの会社の得意分野ではないからやめておくとか。
A&Rはバイヤー的な役割になっているわけです。
時代の流れを読み、商売を考え、投資する。
バイヤーですから成功すれば天国ですが、
失敗すると次の人事異動で別の部署に配置されることになります。
実際の話、レコード会社の中で正社員でA&Rをしている人は
極端にすくなく、ほとんどの人が契約社員として
働いているということも、2000年代の特徴でしょう。
それだけ博打の要素が強いので、
社員として抱えておくよりも、その時代、その時代、
勝負勘のある人を歩合制で押さえておくのが
2000年代のレコードビジネスだということでしょうか。
次回は、音楽プロデューサーの現状について話しましょう。
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01 Apr 2009 / プロデュース
Posted by hajima @ 10:26 AM
