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AdeleのChasing the pavementを注意深く聴いてゆくと、
頭のAメロのについているコードは
Cm→Gm/Bb→Abmaj7→G7となっています。
同じ1番のAセクションの繰り返し部分を、
聴いてみましょう。
通常ならこれのcopy&pasteでよいはず。
ですが、違っているのです。
実際に音をとってみましょう。
Eb→Gm/D→Cm7→Gm/Bbとなっています。
これはどういうことかといいますと、
メロディが同じなのに、最初のAセクションはマイナーで捉え、
繰り返されたAセクションはメジャーで
捉えているということです。
イメージとしては一人の人間なのに、あるパーティで衣装替えして
二度登場するのに似ています。
これによってメロディの繰り返しは単調になりやすいのを
回避しているのです。
ただし、同じメロディにメジャーとマイナーの
コードをつけているわけですから、
最初がちょっと悲しいイメージ、
繰り返した部分は明るいイメージとなります。
リズムも変化しているせいで、
単調にならずに仕上がっています。
日本では同じメロディに違ったコードを、
それもメジャーとマイナーのコード付けされるというのは
あまり聞いたことのない例です。
もし誰かがしたら、認識しにくいので
同じコードでといわれるかな。
こんな冒険的なことをしてしまう
Adeleの冒険心に乾杯。
同様の冒険心はメロディにも見られます。
この曲のメロディのほとんどは八分音符で書かれていますが、
途中、5小節目に三連のメロディが現れます。
通常、8ビートで書かれた曲なので
三連のメロディは使いにくいのです。
実際に8ビートの曲に三連をのせてください。
ほら、なかなか難しいでしょう?
しかしこの三連が効果を生んで、アデルの楽曲を魅力的に見せています。
最後に、がんばって聞き取ってほしいのですが、1番のAメロの詩、
I’ve made up my mindの後、
don’t need to think it overの
「over」の部分の歌を聴いてみてください。
ちょっと変じゃないですか。
わからなかったら何度でも聴いてみてください。
この「over」、オートチューンがかかっています。
前回私が書いたスティービー・ホアン君と同じ機材です。
何か節回しのようにも聞こえますが、これは機械でいじった跡。
積極的で趣味のよい使い方ですね。
今、UKではこうして声に機械をかけて
聴かせるテクニックが主流なのでしょう。
こうしたテクニックがあるから、
UKから目が離せませんね。
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08 Oct 2008 / サウンド分析
Posted by hajima @ 2:53 PM
