さて、ホアンくんの歌声に注意してください。
全体にさわやかなトラックの作りで、
UKのNIYOを思わせますが、
実際にホアンくんがしたかったことは、
NIYOとはまったく違います。
声を聞いてみてください。
何か変だと思いませんか。
サウンドの中の声を聴くとわからないのですが、
声だけに集中してください。
声の周辺に声のようなものがまとわりついて、
その周辺にエコーのようなものがまとわりついて、
でも、何となく普通のエコーじゃないし、
これって何?と思う人がいるはずです。
そう聴けた人、耳が良いです。
これは、オートチューンというエフェクターが
かかっているからできる効果です。
オートチューンって何?
オートチューンはある意味、DTM(デスクトップ・レコーディングの略)の秘密兵器といってもいいでしょう。
音程を変化させるソフトです。
ボーカルなどオーディオ情報をレコーディングしたあと、
音程が悪いとします。
昔なら、そこをボーカリストが何度も歌って直して
商品にしました。
今はこのオートチューンの出番です。
ボーカルの気になる場所を選んでちょっと音程を上げる、
なんて朝飯前の作業です。
あまり上げすぎると露骨に声を直している
不自然さが出るので、自然に声の調性をするエンジニア
(これはスタジオではエンジニアの仕事になっています)
なんていたりして。
そんな技術が大人気になったりしたこともあります。
今はほとんどのエンジニアかプロデューサーが
この作業をあたりまえのように出来るので、
CD製品の音程は昔より格段に向上しました。
最近のレコーディングにはほとんど使われているソフトがこのオートチューンです。
ホアンくんはこの機材を
もっと積極的に使いました。
自分の声にオートチューンを積極的にかけることで、
ある種の人間くささを消して、
ロボットが歌っているように加工したというわけです。
この方式で成功したのが、
今をときめく日本のテクノユニット・パヒューム。
あの三人娘はこのソフトを積極的に使って
ヒット作品を作りだしました。
同じことをホアンくんは考えたのですね。
NIYOと違うと最初に書いたのは、
NIYOは人間臭さを売っているのに対して、
ホアンくんはロボット臭さを売っているということです。
体臭のないバラード、それがホアンくんの正体です。
ホアンくんというのは、UKのパヒュームだったのですね。
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10 Sep 2008 / サウンド分析
Posted by hajima @ 11:27 PM
