• 10 Sep 2008 /  サウンド分析

    さて、ホアンくんの歌声に注意してください。
    全体にさわやかなトラックの作りで、
    UKのNIYOを思わせますが、
    実際にホアンくんがしたかったことは、
    NIYOとはまったく違います。

    声を聞いてみてください。
    何か変だと思いませんか。
    サウンドの中の声を聴くとわからないのですが、
    声だけに集中してください。
    声の周辺に声のようなものがまとわりついて、
    その周辺にエコーのようなものがまとわりついて、
    でも、何となく普通のエコーじゃないし、
    これって何?と思う人がいるはずです。

    そう聴けた人、耳が良いです。

    これは、オートチューンというエフェクターが
    かかっているからできる効果です。

    オートチューンって何?

    オートチューンはある意味、DTM(デスクトップ・レコーディングの略)の秘密兵器といってもいいでしょう。
    音程を変化させるソフトです。

    ボーカルなどオーディオ情報をレコーディングしたあと、
    音程が悪いとします。
    昔なら、そこをボーカリストが何度も歌って直して
    商品にしました。
    今はこのオートチューンの出番です。

    ボーカルの気になる場所を選んでちょっと音程を上げる、
    なんて朝飯前の作業です。
    あまり上げすぎると露骨に声を直している
    不自然さが出るので、自然に声の調性をするエンジニア
    (これはスタジオではエンジニアの仕事になっています)
    なんていたりして。
    そんな技術が大人気になったりしたこともあります。

    今はほとんどのエンジニアかプロデューサーが
    この作業をあたりまえのように出来るので、
    CD製品の音程は昔より格段に向上しました。
    最近のレコーディングにはほとんど使われているソフトがこのオートチューンです。

    ホアンくんはこの機材を
    もっと積極的に使いました。
    自分の声にオートチューンを積極的にかけることで、
    ある種の人間くささを消して、
    ロボットが歌っているように加工したというわけです。

    この方式で成功したのが、
    今をときめく日本のテクノユニット・パヒューム。
    あの三人娘はこのソフトを積極的に使って
    ヒット作品を作りだしました。
    同じことをホアンくんは考えたのですね。

    NIYOと違うと最初に書いたのは、
    NIYOは人間臭さを売っているのに対して、
    ホアンくんはロボット臭さを売っているということです。
    体臭のないバラード、それがホアンくんの正体です。
    ホアンくんというのは、UKのパヒュームだったのですね。

    Posted by hajima @ 11:27 PM

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