• Listenはミュージカル映画「ドリームガールズ」に
    収録されたビヨンセの歌う劇中歌。
    ドリームガールズは黒人のレコード・レーベル、
    モータウンの伝説的な黒人女性グループスプリームスのメンバー、
    ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードがモデルの音楽劇。

    なので、歌唱力を必要とされる、名曲です。
    実際、ゴスペル系のライブなどに行くと、必ず歌われ、
    喉に自信のあるボーカルストたちがこぞって歌いたがる作品です。

    それをシャリースがカバーしたわけです。
    youtubeなどで「Listen」と入力すれば、
    シャリース、ビヨンセ共のバージョンが聴けます。

    ふたりは同じキーで歌っています。

    というのも、上にも下にも広い音域をもつ歌なので、
    これ以外のキーで歌うことはなかなか難しいのです。
    シャリース、ビヨンセ共に裏声、地声、ミックスボイス、
    すべての声の出し方を駆使して聴かせてくれます。
    本当に超絶ですね。

    ふたつを比べて感じるのは、シャリース声はとにかく太い。
    実際に歌っているところを見てください。
    喉がグッと太くなって、歌っていないシャリースの喉とは
    違っているのに気がつくでしょう。

    これは声帯の周辺の仮声帯という喉の部位に
    圧力を加えて広げているせいでしょう。
    ビヨンセの歌は硬質です。
    ダイナミックに聞こえるのは、ビブラートがとても大きくて、
    それがほとんどすべての語尾に使われているのと、
    シャウト唱法を多様しているせいでしょう。

    同じ曲、対照的なふたりが歌うと、こんな差が出るのですね。
    あなたはどちらが好みですか?

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  • もう12月も半ばなので今年経験した音楽体験の中で、
    一番感動したものはと、考えました。
    やはり、デビッド・フォスター&friendsかな。
    出場者はナタリー・コールやカナディアンテナーだったけれど、
    何といってもシャリースの歌唱は抜群。

    この18歳のフィリッピンの天才歌手は、
    デビュー・アルバム『シャリース』がBillboard 200アルバムチャートで初登場8位を記録、
    アジア人アーティストとして初の同チャートトップ10入りを果たしました。

    それでシャリースの研究。

    シャリースはビヨンセの名曲「Listen」を歌っていますが、
    キーが同じなので、いろんなことを考えさせられます。

    テクのビヨンセに対して、シャリースは熱いです。

    ビヨンセは「上手い」に対して、シャリースは「涙」です。
    生きることと歌うことがこれほど直結している歌手、そうはいませんね。
    「上手い」は聴く人との距離がありますが、
    「涙」は聴く人の心の動きですから、
    聴く人に必要なものになりますね。



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  • 20 Jun 2010 /  サウンド分析  / 



    自宅のステレオシステムを一新しました。
    スピーカーは矢沢永吉さんがスタジオモニターとして、
    坂本龍一さんが自宅のシステムとして採用しているというガイザイン。
    アクティブですが、素晴らしい音をしています。
    そのモニターで再度、昔から聞いているCDを聞きなおしています。


    追憶 /バーブラ・ストライサンド
    いいですね。本当にいいアルバムです。
    1974年に発売され全米アルバムチャート1位。映画「追憶」の主題歌を含む全10曲。
    スティビーワンダー、キャロルキング、ポールサイモンなどの名曲を
    原曲を上回る完璧な歌唱を聴かせてくれます。
    このLPを擦り切れるほど何度も聞いた記憶があります。
    これはCD盤ですが、マスタリングが今一かな。
    ただ、バーブラがどんなテクニックで歌っているのか、
    詳細まで聞こえるガイザインは素晴らしい。
    当時から、バーブラはミックスボイスを使っています。驚き。
    ファルセットと地声と時々ミックスボイス。
    ポールサイモンの「何かがうまく」は圧巻でした。

  • 18 Jun 2010 /  サウンド分析  / 



    salyu初体験でした。
    横を通り過ぎるsalyuを見て、ほんとうに細いので驚き。
    編成が良かったです。
    ギター2台とチェロとドラム。
    かなりマニアックな編成ですね。
    チェロは原かのこでやったことがあるので、
    なかなかちいさな編成だと難しい楽器です。
    ベースで使おうとするとピチカートの音が目立たないし、
    メロディ楽器として使おうとするとハーモニーを作りにくい。
    しかし、salyuはとてもよく使っていました。
    結局、ギターが2台いて、この1台のギターとチェロで
    ベースの音域を補い合うのですね。
    約1時間のステージでしたが、とても楽しめました。

  • 16 Jun 2009 /  サウンド分析  / 





    このところずっと続いていた美メロヒット路線に異変が!
    ヒット曲を見ていると、ダニエル・パウターもNe-Yoも
    美メロアーティストですね。
    もちろん誰だって音楽好きは美メロ大好きです。
    でも、それが市場に多く出回ると、
    反対の路線に火をつけることになります。
    美メロの次は?
    もちろんリフミュージックですね。
    リフミュージックは、サウンド全体がリズミカルになっていて、
    バラード中心の美メロミュージックとは逆の路線になります。
    イントロとか間奏などに印象的なリフを挟んで勢いを出す手法です。
    昔ならDeep Purpleの「Smoke on the water」とか、
    ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの「紫のけむり」とか、
    マイケル・ジャクソンもアース・ウインド・アンド・ファイアーも、
    お客さんを盛り上げるためにこの手法を多様しました。
    で、レディ・ガ・ガです。
    イントロから聞こえるシンセのベースラインがリフです。
    そしてAメロとAメロの間にある「WOW WOW」というフレーズ、いいですね。
    感情を排したような歌い方と未来的なコスチュームに映像。
    ドナ・サマーかグロリア・ゲイナーのサウンドに近いものをかんじます。
    ちなみに来日のインタビューでLady gagaという名前は
    クイーンの「Radio gaga」からとったとか。
    そういえばクイーンもリフを多様してました。