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今はわたしのスクールでは、発表会の準備で大忙しです。
わたしのスクールではカラオケで発表する生徒さんと
弾き語りをする生徒さん、
バンドで発表する生徒さんがいるのですが、
50人を超える生徒さんたちがバンドで歌うことになるので、
そのアレンジをわたしがすべてすることになります。
楽曲のほとんどがオリジナルか今のヒット曲なので、
生徒さんたちが持参する曲を分解しなければならず、
結局は今の傾向を自然に発見することになるのです。
この「傾向」はバンド曲が多ければバンドブームだろうし、
R&Bの楽曲が増えればR&Bブームだろうし、
ソロボーカルが多ければソロボーカルブームだろうと
判断するようなシンプルなものですが、
音楽プロデューサーにとって、
大変貴重な参考資料といえます。
わたしが発見した今年の傾向は、
メロディが多くなったということでしょうか。
今までの楽曲はメロディの流れを
A,B,Cと分けてゆくと、
大抵はC(つまりはサビ)で終わることが多かったのですが、
最近ではC(サビ)の後、
Dメロと呼ばれるようなものが出てくることが多いようです。
確かに昔からサビの後、
まったく違うメロディが出てくることもありました。
通常、それをDメロとか大サビとか呼ぶのですが、
それは1曲に1度しか出ない場合です。
今日、参考曲とするJUJUの
「やさしさで溢れるように」は、
毎回サビが終わったあと、
まったく違ったメロディが続きます。
これをCの続きと呼ぶのかDメロと解釈するのかは
解釈する人のセンスに任せますが、
わたしはあえてDメロと名付けたいと思いました。
というのも、これがなくてもこの曲は完結するのに、
わざわざつけていると感じたからです。
つまり、作家によるサービスなのですね。
同様に、いきものがかりの楽曲の多くが
Cメロの後にDメロをつけてくることが多いのにも驚きました。
Aメロ、Bメロ、サビという黄金のヒット曲の構成が壊れ始め、
プラスDメロとなりつつあるのでしょうか。
わたしと金田くんが今年出版した
「作曲の王道」ホームスタディーコースを
編集している最中に発見したのは、
1960年代のヒット曲は4種類くらいのコードが
使いまわされているのに対して、
1999年以降のMISHIAのヒット曲の数々は
20近いコードを
使用しているという事実でした。
それだけ多くの情報を聞く人たちは
求めているということでしょう。
今度はコードの情報だけでなく、
曲の構成もプラスDメロとなって
より多くの情報が曲の中に反映されるように
なってきたのだと思います。
機会があったら是非聞いてみてください。
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MTVでもうひとつ気になる楽曲を書きます。
LISA/明日晴れるかな
これって、何?って感じでした。
というのも、メロは完全なJ-popメロなのに、
外人で魅力的なボーカリストが歌っています。
それもジャズのピアノトリオで。
歌いまわしにジャズ臭はあまりありませんが、
編成がトリオなのでMTVの他のトラックと比べると
とても目立つのです。
最近、音楽をデザインするアーティストたちが増えていて、
とりあえず新曲をレコーディングするために
キーボードとドラムとベースとギターのミュージシャンを
スタジオに入れておいて、
何がきてもokみたいなレコーディングは、
少なくなりました。
その楽曲を完成させるのに必要な楽器は何なのか。
本当にドラムがいるのか。
本当に低音はベースでいいのか。
そんなデザイナー感覚のレコーディングをする
アーティストが増えたことは、
進歩だと思います。
先日、私の書いたBLOGでも、
Aメロにカウンターメロを入れていた二組の
アーティストを紹介しましたが、
今まで当然だったことが、当然ではなくなりました。
音楽は確実に進歩しているのです。
その中で、外人美形女性シンガーの歌うJ-pop。
カバー曲を僕は誰の作品なのか知りませんでした。
ただ、トラックの出来がよいのと、
ボーカルの魅力にやられました。
美人は得ですが、こんなふうに歌う美人は、
努力があります。
調べてみると、LISAでした。
スウェーディッシュ・ジャズシンガーで、
一度、原宿のホールで本物を聞いたことがあります。
その時の彼女も魅力的で、その上、
何かカマシテやろうという根性があって、
良かったのです。
彼女の歌ったビートルズのスタンダードは
ものすごくやられた記憶があります。
そのLISAが桑田佳祐の「明日晴れるかな」を
カバーして、その上、桑田カバー集を出してしまったということです。
それも、デビッド・フォスターなど世界レベルの
プロデューサーを迎えて。
CDは発売されたばかりでまだ聞いていませんが、
まずはYOUTUBEあたりで、LISAのPVを見ることを
薦めます。
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中島さんのGAME聞きました。
聞いたというよりは、またMTVにてチェックしたのですが、
これがよかった。
この作品で目新しいところは、Aメロにあります。
Aメロのバックに、カウンターメロディがついています。
ちょっと歪んだギターですね。それがボーカルに絡んでいる。
これって、意外となかったテクニックです。
というのも、楽曲のアレンジをする時に、
Aメロ、BメロCメロ(通常はサビですね)
と変化をつける場合、Aメロに限っては
何もしないのが定番だったのですね。
そりゃそうなわけで、AとBとの差をつけるには、
Aメロはドラムとキーボードとベースとギターと
いうふうにリズムを刻んでおいて、
Bメロにシンセのパッドを加える。
Cメロにストリングスとかブラスを入れれば、
次第に楽器が増えていっているという印象になるので、
聞きやすいのですね。
もちろん新しいことを好む実験的なバンドなど、
Aメロにカウンターメロディを入れることなども試されていたのですが、
実際にカウンターメロディを入れてみると、
歌の邪魔になることが多かったわけです。
で、実績のあるアレンジャーの方々はAメロは
基本的なリズム隊だけにしておいて、
Bメロから楽器を増やしていくということをしていた。
ところが中島さんのGAMEのAメロには
目立つギターのカウンターメロディが入っている。
それがこの少々イカれたサウンドに味つけが
されているわけですね。
昔できなくて今、どうしてこれができるかというと、
ひとえにミックスの技術があがったことが
理由だと思います。
中島さんの楽曲のミックスはボーカルがどんと前にあって、
それを基本リズムで取り巻いているのですが、
ボーカルとボーカル周辺の
EQとコンプが正確であるために、
ギターが少々遊んでいても、
ボーカルのメッセージが聞き取れるように
設計されているのですね。
これを普通の宅録家たちが再現しようとしたら、
きっとギターとボーカルが同じ位置にあるので、
ボーカルが聞こえ辛いか、ギターを下げるかしなければ
なりたたないということになるでしょう。
ちなみにこの楽曲、構成がABCDメロが1コーラスとなっていて、
通常よりメロディが多く複雑なつくりです。
その後、たった一回でてくるEメロが追加されてあって、
覚えやすい楽曲と一聴して思うのですが、実際は複雑なつくりになっています。
興味のある方は是非聞いてみてください。 -

Man’sが三回も繰り返されているこの曲は、
どっかで聞いたことがあるなあと思ったら、
ジェームスブラウンのカバーでした。
とにかくsealのボーカルが抜群で、
ちいさな節回しに、
喉には筋肉というものがあるんだという実感を感じさせるほどの
仕上がりでした。
ただ、このseal、他人の曲のカバーなんかして、
いったいどういうことになっているんだろうと
思うのは私だけでしょうか。
彼は一作目のZTTレコードで発売された「SEAL」から
シンガーソングライターだったわけで、
ということはミスチルの桜井さんが
サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」を歌うようなものだから、
どんな心境の変化か、気になってCDを買ったわけです。
買ってみるとプロデューサーは
デビット・フォスターでした。
収録されている曲はすべてカバーで、
STAND BY MEとかカーティス・メイフィールドの「PEOPLE GET READY」とか、
「It’s Alright」とかやっていて楽しめます。
ソウルミュージック寄りの懐かしき名曲カバー集、
でもちょっとマニアックというところでしょうか。
全体を聞いた中で、
このIt’s A Man’s Man’s Man’s Worldの出来が抜群でした。
さすがsealという節回しが随所に出てきて、
ソウルナンバー好きなら絶対満足できる仕上がりです。
ソウル歌好きなら、コピーしてもいい教材ですよ。
フレーズの宝庫です。
で、この機会に本家のジェームスブラウンを聞いてみようと
思ってyoutubeに行きました。
そうしたら、やっぱ、JB(ソウル好きはジェームスブラウンの
頭文字だけを取って、ジェービーと呼びます)の方が面白かったです。
技巧のsealに本気のJB。
「ここは男の世界だけど、女がいなきゃ、無だな」
というセリフは、JBが言ったほうがぴったりきます。
技術じゃなくて本気だけで歌っている歌を聞いたことがない人、
JBのIt’s A Man’s Man’s Man’s Worldを聞いてみてください。
勉強になるかもしれませんよ。
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ドノヴァン・フランケンレイターの
「your heart」を聞きました。
いいですね。ゆるいです。
PVが何とも彼の立ち位置を表現しています。
アメリアッチを演奏するバンドをバックに歌っています。
この人、何?
これが私の最初の印象でした。
いい歳です。
たぶん30代から40代はじめといったところ。
歌はとにかくゆるくて、レイドバックしています。
ロックだけれど、ロックの持つ反体制という緊張感とは
まったく違う感じがしました。
メロディがいいです。
漂うような雰囲気。
それにがんばらない歌がgoodです。
そういえばアメリカのディーバたちは、最近ちょっと頑張りすぎで、
見ていて疲れてしまいます。
もっと、こめかみに力入れないで歌ってもいいんじゃないか
と感じることが多いです。
そこへいくとこのドノヴァン、力が抜けています。
アメリアッチのバンドとのコラボをPVでするって、どんな人?
調べてみたら、彼はサーファーでした。
1972年12月10日、米国カリフォルニア生まれ。
海辺で育ったドノヴァンは幼い頃から
自然とサーフィンをこよなく愛す。
15歳の頃からギターを弾き始め、
18歳で高校の仲間とバンドを結成。
その後ジャック・ジョンソンが立ち上げたレーベルより
ソロで2004年にアルバム『ドノヴァン・フランケンレイター』でデビュー。
となっています。
なるほど、彼はサーファーなのか。
「波待ちが長くて、ギターを練習しているうちに、
ギターが上手くなっちゃった人」とパーカッションのルーシーさんが
話してくれました。
なるほど、世の中変わったものです。
サーファーが音楽していて、それがビジネスになっている人。
そういえば、湘南で雑貨売っているうちに、
車のCMのキャラクターになった女性を私は知っています。
雑貨売っている店はいつも開いているとは限らず、
気楽にやっていたら、人気が出てしまった人です。
今は無理やりがんばってもしょうがない時代。
むしろ、自分ができることを自分のペースでやっていくことが
大事なんじゃないでしょうか。
ドノヴァンがそのままがんばって歌手だったら、
きっとこんな歌い方はしないでしょう。
ドノヴァンはまったりとゆったりと、
自分のペースで自分のできるだけ。
なんか、生き方を感じる1曲でした。
