• 耳コピをする毎日について書いてみます。

    私がどんな感じで耳コピをするかというと、
    普段聴いている楽曲の中から、どれを耳コピしたいか
    いつも考えている、というところからはじまります。

    というのは、1曲耳コピするのは、
    繰り返し聴いたり、譜面を作ったり、
    場合によってはカラオケまで作ることもあるので、
    (どうして私はカラオケのない曲を歌いたがるのでしょう)
    結構時間がかかるから、安易には決められないのです。

    この曲を歌いたいと思ったら、
    とにかく聴き狂います。

    通勤の電車の中や、ちょっとした休み時間。
    自宅に帰ってからのリスニングタイム、
    最後はベッドに入って寝る直前に。

    一日、20回くらいを目安にしていますが、
    その曲の詞がスラスラ出てくる程度まで
    聴いてゆきます。

    この時間こそが耳コピタイム。

    特に机に向かって
    コピーしている時間が耳コピというのではなく、
    日常が耳コピに充てられます。

    特にボーカルの場合、歌詞がついてくるので、
    詞の意味や状況などを把握するために、
    辞書を取り出したり、その楽曲の由来
    (たとえばミュージカルの歌の場合、その歌がうたわれる
    シーンを理解するとか)などを確認することに
    時間を割きます。

    音程やリズムだけでなく、
    楽曲の内容を把握することが
    正しい耳コピにつながると考えています。

    今回紹介したその1からの工程は、
    そうした耳コピタイムを終えた後に続く
    作業だと考えてください。

    耳コピはボーカリストの実力を確実に上げる方法論です。
    耳コピなしには、実力あるボーカリストは育ちません。
    私の尊敬するロジャー・ラブ氏(アメリカのボイストレーナー)は、
    耳コピの方法をそのまま一冊の本にしました。
    それくらい歌の上達に耳コピは必要ということでしょう。

    大変な作業ですが、その先に光が見えています。
    すこしでもみなさんの力になれたら幸せです。

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  • ボーカルのフレーズ開始位置、
    ブレス位置、ビブラートと表記していって、
    最後は強弱を書きいれます。
    この強弱こそが最大のコツで、
    強弱を真似することが歌を「上手い」といわせる
    最大の武器です。
    書き方は簡単。
    強く歌うところは「f」。フォルテの意味です。
    弱いところは「p」。ピアノです。
    mf(メゾフォルテ)、mp(メゾピアノ)など
    小学校のときに、音楽の授業で習った強弱記号ですが、
    聴いたまま、直感的に書きいれていきましょう。

    声楽の世界では、ボーカリストは
    リリカルからドラマチックに移行するといわれています。
    最初は詩的な(リリカル)表現を。
    テクニックが仕上がってきたらドラマチックな表現を。
    そうすることが、多くの観客を喜ばせるコツだというのです。
    リリカルはセンスがあれば表現可能ですが、
    ドラマチックは強い声帯を持っていないと表現できない領域なので、
    がんばって練習しましょうとういう意味です。

    確かに長期にわたって多くのファンを集めているボーカリストは
    ドラマチックな表現が上手いようです。
    強弱を大胆に真似る。
    これが上手さのコツだと覚えておきましょう。

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  • さて、次にビブラートの位置を書きいれます。
    ブーブレはテクニックとして
    あまりビブラートは使わないタイプの歌手でした。
    今回彼が使ったビブラートは一番の盛り上がり場所である後半で
    割と大き目の周期のものを数回使っているだけでした。
    これがブライアン・マックナイトなどR&B系のボーカリストだと、
    1曲の中にかなりの分量でビブラートを使用します。
    表記の仕方は簡単で、自分が感じるビブラートの周期を、
    直感的に書きいれるだけです。

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  • さて、ブレス位置です。
    私の場合、ブレスに関しては、何度もブーブレ盤を聴いて
    彼がブレスしている位置を確認します。
    ブレス位置は「これしかない」というのがなくて、
    例えばブーブレなら、ブレスを頻繁にするので
    各ワード毎にブレスをしているような譜面になってゆきます。

    最後に出てきた見せ場の譜面です。
    「Georgia on my mind」の最後の「mind」を8小節、ノンブレスで聞かせます。
    ここはこの曲で難しいところですね。

    歌いきった最後に8小節のノンブレスは、
    ブーブレの歌唱力を見せる重要なシーンで、
    実際に歌うとしたら、一番の難関になってゆく場所でしょう。
    こんなふうにして、視覚的にブレス位置を確認することは
    ブーブレの歌唱に一歩近づくコツです。
    次回は、ビブラートのコピーになります。お楽しみに。

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  • さて、いよいよ「Georgia on my mind」のボーカルの採譜です。
    コードを振ったあと、そこにブーブレの歌ったとおりに
    メロディを書きいれていきます。
    「譜面が書ける人はいいよね。僕なんか全然分からないから」
    なんて言う人、わたしだって譜面が最初から
    書けたわけではありません。
    どちらかといえば、嫌いでした。
    ただ、多くの曲を耳コピするためには、
    記憶力か採譜能力のどちらかが要求されるのです。
    わたしの周辺に、記憶力が抜群で、
    一度コピーしてしまえばそれをいつも覚えている人がいます。
    でも、わたしはそれほどの記憶力がないので、
    採譜することを学びました。
    ここでコツをひとつお教えしましょう。
    歌いだすタイミングが何拍か譜面に書いておくといいです。

    たとえばこの曲の入口。
    ①でも②でも③でも④でも成り立つわけです。
    オリジナルは①のように1拍目で「ジョージア」と歌いだします。
    しかしブーブレは③ですね。
    だから歌いだす前に一拍半空いているわけです。
    ここが歌手のセンスかな。
    フレーズは何度も繰り返し聴けば覚えられるのですが、
    入口が不明瞭だと、コードの流れと
    合わなくなってしまうことが多く
    入口を確認する必要があるわけですね。
    しかし譜面が書けなかったころのわたしは、
    既成の譜面に1とか2とか1.5とか、休符の位置を書いていました。
    一拍休むなら1
    一拍半休むなら1.5
    二拍休むなら2
    という具合です。
    次回はブレス位置について話をします。
    お楽しみに。

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