• 17 Feb 2009 /  DTM  / 





    CMのNさんから、「楽譜作成ソフト、
    何を使っていますか?」という質問を受けた。

    約1年半かけて「作曲の王道」ホームスタディーコースを
    制作したときに、解説のためにどうしても楽譜が必要になるのですが、
    その楽譜を制作するための予算組をしていたら、
    かなりの金額になることに気づきました。

    楽譜というのは基本的に出版社が持っているはずですが、
    最近では出版社が楽譜をつくることが
    すくなくなっているようです。

    それで歌本の編集部などは、
    全部耳コピで譜面を起こしていると聞きました。

    「1曲いくらくらいできれいな楽譜が手に入るのですか?」

    という私の質問に、編集の方は
    「1万円が相場ですね。耳コピしてもらって、
    それをfinale かシベリウスで清書していただいて
    1万円ですね」

    なるほど、私の「作曲の王道」ホームスタディーコースは
    100曲入る計算なので、100万かかるということでした。

    「作曲の王道」ホームスタディーコースのような作曲の解説本は、
    解説に必要な部分は大抵が4小節くらいなのですが、
    耳コピする方にとっては1曲全部も4小節だけもかかる
    手間はそう変わりないとのこと。
    それなら自分で耳コピして清書しようと
    決めたのが一昨年の暮れ。
    それから清書ソフトをlogicに決め、
    がんがん清書していったのです。

    4小節くらいの譜面なら、logicで十分です。
    ただ、logicはあくまでもアレンジソフトなので、
    譜面作成機能が充実しているとはいっても、
    不備なところもあります。

    例えば、歌詞を2段に分けて書きたい場合など。

    日本のポップスは一番二番と詞が変わるのが普通ですが、
    logicでそれをしようとすると、どうしても横のラインがそろわず、
    図式的にみて美しくない。
    ひとつのラインだけなら「横をそろえる」というコマンドがあるので、
    きれいな譜面が書けるのですが、
    このコマンド、利用できるのはひとつのラインだけなので、
    ふたつ以上のラインを持つ曲だと、
    いきなり横がそろわないので、使えないのです。

    これを解決するための楽譜ソフトがないかと探していたのですが、
    どれも高価なので、ちょっと買って使ってみるということはできません。
    誰かそうしたことに詳しい方と、探していると、
    またまた渋谷の駅でピアニストのSさんに会いました。

    失礼かとも思ったのですが、
    相談してみると、答えは一発でした。
    「いろいろ使ってみたけれど、シベリウスが一番ですよ。
    簡単だから。詞も2番も3番もガンガン書けます。
    横がそろって書けるので申し分ない譜面ができますよ」

    このシベリウス、早速購入して試してみたら、
    私にも簡単に使えました。
    それに、Sさんがおっしゃる通り、
    2番も3番も詞が書けて、横がそろうので、問題なく使えました。

    ちなみに、今、「作曲の王道」ホームスタディーコースの
    次の本を執筆しています。
    そこで使っている楽譜作成ソフトはシベリウスだけかといえば、
    logicも併用して使っています。
    logicの良さは打ち込みが手軽で、
    それが紙面に反映されやすいということですね。
    気軽く使うにはlogic。
    詞を2番までふりたい時はシベリウスという使用法です。

  • 15 Feb 2009 /  DTM  / 



    CMの音楽制作をしているNさんから、
    「ピアノのソフト音源は何を使っていますか?」
    と尋ねられました。
    彼は最近、CMの音楽制作の仕事で売れているらしく、
    コンピュータも新しくして、ソフトをガンガン買いこんでいるらしいです。

    そういえば、今月のsound&recording magagineをご覧になりました?
    「デスクトップで鳴らす極上ピアノ」というタイトルがついていたので、
    参考にさせてもらいました。
    そこで扱っていたのはQuantum Leao Pianos
    /Steinway Irtual Concert Grand Standard
    /Ivory Grand Pianos
    /Pianoteqの4種類でした。

    私が実際に弾いたことがあるのはIvory Grand Pianos/Pianoteqの2種類で、
    その時の印象は、Ivory Grand Pianosはものすごく細かくサンプリングされていて、
    大したものだなあという感じ。
    Pianoソフトのロールスロイスですね。
    Pianoteqはオケ中に入ったときによくなるのかもしれませんが、
    どちらかというとおもちゃ感覚で、
    音だけ聞いて「オッ!」という驚きはあまり感じませんでした。

    通常、私の場合はYAMAHAのS-90で演奏したものを使うことが多いので、
    Nさんのような人にソフトは何が良いかという質問に対して、
    答えを出せずにいたのです。

    そんな時、Sさんと渋谷でバッタリ出会いました。
    Sさんは今、スタジオやライブなどでもっとも売れているピアニストで、
    例えばレコーディングの際に、「ここでグッとくるピアノプレイがほしいな、生で」
    という話になったときに、真っ先に名前が出る方です。

    Sさんのピアノは業界でも同様の評価を得ているらしく、
    クミコさんとか島田歌穂さんとか、歌える大人の歌手の方々が
    こぞって欲しがるピアノのタッチをもっています。

    彼にばったり出会ったので、道端で、
    「ピアノのソフト音源は何を使っていますか?」と尋ねました。
    Sさんの答えは、「GALAXY 2ですね。指に追従するタイミングとか反応の良さ、
    音質、どれをとっても一番ですね」という答えでした。

    私はその足ですぐにGALAXY 2を購入しました。

    今、どうしているかというと、曲のイメージによって、
    S-90にする場合とGALAXY 2にする場合と分けています。
    できれば自分のスタジオで生のグランドを一台置いて、
    自分で調律しながらレコーディングしたいという夢があります。

  • 11 Feb 2009 /  DTM  / 




    CMの音楽制作をしているNさんから再度
    ソフトサンプラー音源についての質問がありました。
    確かにロジックなどに最初から付属しているベースの音源でも
    かなりのクオリティがあると思います。
    ガレージバンドのベースも基本的には同じようなサウンドです。
    ただ、大きい音量で聴くと、低音のふくらみが欠けているように感じます。

    結局、私はSpectrasonicsのTrirogyを使っています。
    LAのトップミュージシャンによるエレキ & アコースティックベースのマルチサンプルと、
    Moog、TB-303などのシンセベースサウンドを、1000種類、計3GB以上収録。

    どうしてもDTMをやっていると、
    ベースの上にその他のサウンドすべてが乗る仕組みになるので、
    土台になるベースとなると、相当しっかりした音でないと支えきれないのです。
    そこへいくとこのTrirogyは47チューブなどで録音された豊かなサウンドで、
    いい感じに支えてくれます。これに出会った後、
    他のベースソフトを考えないようになりました。

    実際に使ってみると、サウンドがリッチなだけに、
    最終的な処理に手がかかります。
    そのままでミックスしようとすると、どうしても低音が膨らんで、
    バランスを取るのが難しいわけです。

    同様のことがBFD2でも言えます。というのも、
    ひとつひとつの音が豊かであるということは、
    ボーカルやバスドラとぶつかってしまうことになり、
    どちらが主役でどちらが脇役かわからなくなるのです。

    そうした場合、私はヘッドアンプを一度通すことにしています。
    大抵はアウトボードのニーブのHDを使います。
    これで下の余計な帯域を切ることで、
    最終的にデザインされた音に作り上げるようにしています。


  • 07 Feb 2009 /  DTM  / 



    Ezdrumerのjazz-kit登場!
    これを何と読むのだと疑問に思っている人に、
    お教えしましょう。
    「イージードラマー」のジャズキットと読みます。
    このEzdrumer、私が最近気に入っているソフト音源の名前です。
    先日、CMの音源制作をしているNさんから、
    「使っているドラムの音源は何?」という質問をされました。
    私の使っているドラム音源は結構あります。
    まず、Batteryですね。
    R&Bとか未来的なサウンドを作りたい場合、最適です。
    ひとつひとつの音に説得力があります。
    次にBFDですね。
    これはBFDとBFD2の両方をもっています。
    ただ、とにかく重いソフトなので、
    コンピュータにはかなりのスペックが必要です。
    ちなみに私はMacのメモリに2G積んでいますが、
    全然動作が悪いです。
    ただBFDの音は最高なので、
    これを動かしたいためにハイスペックな
    コンピュータを買ったという人が多々います。
    阿部潤さんは私にBFDを薦めてくれた師ですが、
    彼はこれをデジパフォで鍵盤を使って打ち込みます。
    ドラムのフィルとか早いフレーズも両手を使って
    パラパラとリアルタイムで打ち込む様子は必見ですよ。
    あれは打ち込み芸術とでもいうのでしょうか。
    デジパフォを走らせておいてかなり早いフレーズも
    難なく打ち込まれます。感動です。
    私はそれはできないので、
    最初から入っているフィルやフレーズに
    説得力あるものはないかと探しました。
    最初にたどりついたのが、スタイラスです。
    スタイラスのバックビートはちょっとハネた
    リズムがほしい方なら最適です。
    一時、J-waveからまんまのスタイラスの
    ハネたリズムが聞こえてきて、
    結構このソフトがメジャーだということに気づきました。
    硬めのスネアは好みが分かれますが、
    それにしてもこのクオリティでこのバリエーションで
    この値段はうれしい限りです。
    もうひとつのお勧めがEzdrumer。
    単体で2万円程度の価格帯は本当にうれしいです。
    拡張音源を買い足す必要があります。そこは商売上手。
    私はナッシュビルとラテンパーカッションと
    ヴィンテージロックをもっています。
    つい先日、本国でジャズキットが売り出されました。
    デモを聴くと期待できそうです。
    昨日、早速予約注文を出しました。
    今から楽しみです。


    http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/toontrack/ezx.jsp